『目の下のくまは老化のサイン!くま改善セルフケア』

20代を境に、目の下にくまが出来ることが多くなってきます。「目の下のくまは寝不足のサイン」と思われがちですが、実は目の下のぐには3つの種類があり、それぞれ違う原因があるのです。

私たちの体は年齢を重ねるごとにくまが出来やすくなるので、しっかりとケアすることが大切です。今回は、目の下に出来てしまうくまの種類とその原因、改善方法などをご紹介していきます。

目の下のくまをメイクで隠すのではなく、根本的に改善していきましょう。

 

 

 「目の下のくまのタイプと原因」
 

1】「茶くま」の特徴と原因

茶くまは、メラニンによる色素沈着によってできてしまうくまのことです。目の下の皮膚が肘や膝のようにゆるんで一カ所にたまり、ちりめんじわのように色調が暗く見えている状態です。目の下の皮膚は頬などの皮膚と比べてとても薄いものです。そのため、少しの刺激でも色素沈着を起こしてしまう場所なのです。

朝起きて目を擦ったり、メイクを落とすために強く擦ったりするときに、目の下の皮膚はダメージを受けています。そのダメージを受けたまま放置していると、色素沈着を起こしてしまうのです。紫外線や摩擦による刺激・メイクの落としもれなどで年齢を重ねるごとに茶くまが起きやすくなってしまうため、ターンオーバーが間に合わず色素沈着が発生してしまうのです。

年齢を重ねるごとに茶くまは起きやすく、ついついコンシーラーなどのメイクで隠してしまいがちですが、茶くまも目の下のくまのひとつ。隠すのではなく根本的に改善していく必要がある場所なのです。

 

2】「青くま」の特徴と原因

青くまは、目の周りの血行不良によってできるくまです。

目の周りには多数の毛細血管が通っています。しかし、その毛細血管の血行不良が起きてしまうと青くまと呼ばれる少し青っぽいくまが出来てしまうのです。寝不足になると血行不良を起こしやすいので、寝不足で出来るくまは、この青くまのことを指しています。

青くまの原因は、毛細血管の血行不良ですが、血行不良を引き起こす原因はいくつかあります。

 

・冷え

・生活習慣の乱れ

・ホルモンバランスの乱れ

・ストレス

・睡眠不足

・パソコンやスマートフォンの長時間使用

 

スマートフォンの普及や、デジタル化によって仕事でパソコンを長時間使う人が多くなっているため、青くまに悩んでいる人が増えつつあります。血行改善をすれば青くまは改善するので、しっかりとケアしていきましょう。

 

3】「黒くま(影くま・たるみくま)」の特徴と原因

黒くまは、目の下のたるみやくぼみによる「影」が原因でできるくまです。

私たちの瞳は、1日に1万回以上のまばたきをすると言われています。まばたきの回数は同じですが、年齢と共に目を開閉する眼輪筋(がんりんきん)と呼ばれる筋肉や目元の靭帯がゆるんでしまうと、眼窩脂肪(がんかしぼう)と呼ばれる瞳のクッションの役割をする脂肪が前に出てきてしまい、目の下に影を作ってしまうのです。眼窩脂肪によって目の下が黒い影になっている状態にです。

黒くまは骨格の違いなどで10代から出来る人もいて、スキンケアやマッサージなどのホームケアでは効果が出にくいのです。対処法としては、ヒアルロン酸を注入したり、眼窩脂肪を除去する治療があります。

 

 

 

「目の下のくまの対策」
 

茶くま・青くま・黒くまの原因についてご紹介しましたが、それぞれのくまを改善する方法をご紹介します。

 

1】「茶くま」の改善方法

茶くまは目の下に色素沈着を起こしてしまって出来るくまなので、美白ケアを行うことが改善方法になります。目の周りは皮膚が薄いので、保湿成分を保持する力が弱いので保湿ケアに加え、美白ケアをしっかり行うことが茶くま改善の近道と言えます。

・スキンケアはしっかりと行う。刺激の少ない化粧水をコットンに染み込ませて目元に貼りましょう。ただし長時間コットンを貼りっぱなしにすると逆効果。3分程度を目安に。

・ビタミンC誘導体といった美白成分や、セラミドなどの保湿成分がたっぷりと含まれた美白クリームを目元にしっかりと塗る。スキンケアを行う時に、目元を擦らないように注意しましょう。刺激は色素沈着の原因なので、丁寧に優しくケアして行いきましょう。また、紫外線も肌に大きなダメージを与えるので、目元の日焼け対策もぬかりなく行いましょう。

 

2】「青くま」の改善方法

青くまは目元の血行不良が原因で引き起こされてしまいます。寝不足や、パソコン、スマホのし過ぎなど目の疲れなどから目の下が血行不良になり、うっ血し青暗く見える状態です。ストレスをなくし、睡眠をしっかり取るなど根本的な改善は必要なのですが、すぐにどうにかしたいというのであれば「温冷ケア」が効果的です。目の周りには毛細血管が多く存在するので、目元を温め冷やすことで血行が改善され、青くまの対策になるのです。

清潔なハンドタオルを水で濡らし、ラップをかけて、500Wの電子レンジで12分温めた蒸しタオルと水で濡らし冷蔵庫で少し冷やしたタオルを作りましょう。蒸しタオルを目元に置いて5分、冷やしたタオルを目元において5分、これを交互に23回繰り返しましょう。血行不良によって顔色が悪くなっている人は、顔全体に蒸しタオルを置くことで、顔色と目の下のくまの両方を改善することが出来ます。

 

《青くまにおすすめのマッサージ法》

目元のマッサージを行うと、目元の血行を改善したり、目元の筋肉のたるみを予防したりすることができます。

1:用意するもの>

フェイスマッサージ用のクリームを用意しましょう。目の周りは皮膚が薄く、マッサージが刺激になってしまうこともあるので刺激にならないように十分な量のクリームを使うことが大切です。強く擦ったり、力を入れないように注意して行いましょう。

2:目元のストレッチ>

1)目をギュッと力いっぱい閉じて5秒ゆっくりと数える。

2)次に目を大きく開いて5秒キープする。このストレッチを5回ほど行うと、眼輪筋を鍛えることが出来るので、目元のたるみや黒くまの予防になります。

3:目のマッサージ>

1)両手の人差し指、中指、薬指の3本の指の腹を額に当て、こめかみまでゆっくりと指圧します。

2)薬指の指の腹を使ってこめかみから目尻までなぞり、目尻から目頭まで目の下の骨を触るように優しく指圧しながら移動させます。

3)同じく薬指を使って目頭から目尻まで、目の上の骨を触るように優しく指圧しながら移動させます。このマッサージを5回程度行うことで、目元の血行を促進することが出来ます。青くまに効果があるので是非試してみてください。

4:リンパマッサージ>

顔の周りの老廃物が溜まっていると、目元のむくみやたるみに繋がってしまい、余計にくまが目立ってしまうので目のマッサージと一緒に行ってみましょう。

1)両耳の後ろのリンパ節を指で押すように510回刺激します。

2)両耳の耳たぶをつまみ、横に引っ張ります。気持ちがいい部分で止めて10秒間キープします。

3)耳たぶをかるく揉みます。

4)耳下から鎖骨までを撫でるように刺激し、鎖骨の辺りを軽く押して終了です。

 

3】「黒くま」の改善方法

黒くまは、眼輪筋のたるみによって眼窩脂肪が飛び出してしまうことで起きてしまうので、ホームケアで出来ることは少ないです。ドクターに相談し、ヒアルロン酸を注入したり、眼窩脂肪を除去することで改善します。ただし、黒くまと青くまなど、混合しているくまもあるので、青くまや茶くまのケアを行ってみるとくまが薄くなったように見えることもあります。

 

 

 

まとめ
 

目の下にできているくまと一言でいっても様々な種類があるので、自分がどんなくまで悩んでいるのかを確認してみましょう。くまの色によって判別することもできますが、茶くまと黒くまといった混合型もあるので自身でのケアが難しい場合もありますまずはホームケアで改善が見られる茶くまや青くまの改善方法を試してみることが良いでしょう。

ホームケアでの改善が見られなかったり、あまりにも酷いくまで悩んでいたりする場合は、一度ドクターに相談してもらうのもよいかもしれません。